小学6年生英語家庭学習でやるべきこと【2020年開始】

 

2020年、小学校での英語の授業が大きく変わりました。

小学5,6年生で英語が「教科」に。

小学3,4年生で「外国語活動」として、授業が始まっています。

 

小6の子どもがいます。
学校の英語の教科書が難しそうで驚きました。
子どもが授業についていけるのか不安です。
家庭でも何をしたらいいのか分かりません…

 

 

そんな悩みを現役塾講師が解決します。

 

私は現在塾で働いており、毎年小5小6向けに英語の授業を受け持っています。
とはいえ、今年(2020年)新指導要領は始まったばかり。
コロナの影響で、4月5月はほとんど授業が行われませんでした。
学校もですが我々塾も、子どもたちの理解度を見つつ手探りな授業になっています。

 

 

もうね、教科書をみると愕然とします。

こんなこと、小6の子が出来るの…?と。

ぱっと見からして、とても難しく見えるんです。

 

家庭で保護者が教えるにしても、何をどのくらいしたらいいのか分からないですよね。

また、自身の英語力が不安で子どもに英語を教える自信がない、という親御さんも多いかと思います。

 

おそらく、授業についていけず、小学校の段階で英語が苦手になってしまう子どもがかなりの数出てしまうでしょう。

 

苦手になってからでは大変です。

 

本記事では、実際の教科書がどんな内容となっているのか・それに対してやるべきことは何かを解説していきます。

 

 本記事の内容

・学校の教科書が難しく見える3つの理由
・学校の教科書のもくじから分かること
・学校の授業だけで大丈夫なの?
・小6英語、家庭でやるべきことは?
・落ちこぼれないためには

 

 

ざっくりとした英語教育の変化についてはこちらに載せてあります。

小学生の英語教育の変化【2020英語教育改革】と対策法

 

 

小6の英語、学校の教科書が難しく見える3つの理由

 

「NEW HORIZON Elementary」(東京書籍)を実際に見てみましょう。

※内容の転載は禁止されているため、載せることが出来ません。

 

見てみると分かりますが、
1月~12月、教科やスポーツ・国の名前など…全部覚えるとなると気が遠くなるような内容です。

中学1年生でも覚えられない子が多いこれらを、小学6年生がどれだけマスターできるのでしょうか。

 

小学校5年生でもやった内容がかなり混ざるので、すべて新しいと言うわけではありませんが、どこまでを学習の目標にするかによって家庭学習の内容が大きく変わってくるかと思います。

 

 

 

小6の英語に教育現場も戸惑い中

 

教育関係の人々と話すと、一様に「これは困った」と。

教科書が新しいので参考書ももちろん新しい。そしてまだ種類が少ない。

 

塾用の教材(教科書準拠)を数冊見てみたところ「難しすぎない?これ」という内容のものばかり。

出版元に話を聞いてみたところ「科書と、文部科学省のガイドライン上で求められるレベルを考えたらこうなった…」と。

授業についていけず落ちこぼれる子どもが多く出そうです。

ヤバイヨヤバイヨ~。

 

 

教科書が難しく見えるのは以下の3つが主な原因と考えました。

 

理由1:教科書の文字が小さい

 

他の授業の教科書と同じサイズと言われてしまうとそれまでなのですが、
外国語でこのサイズはとっつきにくさを感じる子どももいるのでは。

「難しそう」「やる気にならない」につながらないといいのですが…

 

 

理由2:ルビ(ふりがな)がない、ついでに日本語訳もない

 

家庭で英語を予習復習する際に発音の練習をしようにも、英語の教科書にはルビがふってありません。

発音記号もなし。

 

vacation (ェイケィシャン)

 

こんな感じで読み方が書いてあると、カタカナ読みの「バケーション」と読むよりはずっといい。

大抵強く読むところが太字になっているので、ついでにアクセントも覚えられます。

 

ルビが標準であることについては賛否両論があるので一概には言えませんが、

子どもが一人で音読の練習をするときに、読み方が分からないというのは致命的

親が正しい発音を教えることが出来れば問題ないのかもしれませんが、
そうでない場合は補助的な教材がないと難しいのが現状です。

 

しかもしかも!日本語訳がないんですよね。

意味が分かるまで教科書を読み込むから大丈夫ってことなのかしら。

 

 

理由3:穴埋め問題が多い

何ページか教科書をめくっていて分かることがあります。

それは「リスニングをして分かったことを書きとる」問題の多さ。

 

英語で話されている内容を理解し、正しいスペルで書き込んでいかなければならないってことです。

これって結構ハイレベルじゃない??

何となく内容が聞き取れても、それをパパっと書けるのか。

一応巻末に単語は載っていますが、ページをめくりつつ書き写すってことですよね。

 

とはいえ、授業のスピードはそんなに速くないので、絵を描いたりしながら楽しく授業をやっているようです。

 

 

小学校6年生の英語、学校の教科書のもくじから分かること

 

小学校6年生の英語の教科書の目次(東京書籍:NEW HORIZON Elementary)はこのようになっています。

ユニットは1~8まであります。

 

Unit 題名 内容 ページ
This is me! 自分の名前と出身地(国名)・動物・自分の好きなもの・誕生日・1~12月 p.10-17
How is your school life? 自分が住んでいるところ・乗り物・1日の時間、1日の生活・普段すること・自分の宝物 p.18-25
Let’s go to Italy. 行ってみたい国・食べ物や味 p.26-31
Summer Vacations in the World 夏休みに行ったところや楽しんだこと・したこと(過去形) p.38-45
We all live on the earth. 生き物たちの暮らす場所 p.46-53
Let’s think about our food. 食べ物や食材・食事 p.54-61
My Best Memory 小学校の一番の思い出・学校行事 p.66-73
My Future, My Dream 自分の得意なこと・なりたい職業 p.74-81

 

Unit1の内容は、「This is me!」。
教科書を開いてみると「好きなもの」に関する表現も出てきます。

ほとんどが小学校5年生の復習です。

1~12月も再登場。

覚えているかな?

 

 

また、目次から過去形が使われていることも分かります。

今までは中学1年生の秋以降に初めて出てきていたものです。

 

 

単元ごとの詳しい内容

 

 

小学校6年生の英語、学校の授業だけで大丈夫なの?

 

結論から言うと

 

学校の授業だけなら大丈夫。

 

 

おそらくスピーキングの割合が多い学校の授業では、ついていけなくなることはないでしょう。

 

じゃあ中学校に入ってからも大丈夫なの??

これが心配なところ。

 

 

授業を受けて、なんとなく内容は把握でき、ついていけている。
しかし中学に入るころには出来る子との差が大きく広がっている

 

おそらくこうなる。

 

筆者の教えている生徒の学校では、ペーパーテストではなく、先生との1対1の会話がテストなんだそう。

 

そうなると、学校の授業やテストだけでは出来不出来の見分けがつきにくいかもしれないという事です。

 

 

 

結果、学校の成績は悪くないけれど、実際の理解力には雲泥の差が生まれてしまう可能性があるのです。

 

学校の授業以外で、単語を覚えたり文を読めるようにしたりという時間は必ず取るべきです。

 

 

 

小学校6年生の英語、家庭でやるべきことは?

 

なんだか不安になってしまいますね。

 

でも大丈夫!

今から対策をしておけば英語がさっぱりわからなくなる、なんてことありませんよ。

 

 

小学6年生の英語、家庭学習でやりたいこと1:英単語、英文の練習

 

一番簡単かつ大事なのは英単語と英文を書く練習です。

まずは間違えずに単語や英文を書き写すことからはじめ、
日本語を見て英語に直すところまで出来たらパーフェクト。

日々の自主学習に取り入れたい内容です。

 

勉強の際、書店で購入できる教科書準拠の「教科書ワーク」があると便利です。

学校の教科書に沿った内容となっているため、家庭でも取り組みやすくなっています。

購入の際は、出版社を間違えないよう気を付けて下さいね。

 

 

 

 

小学5年生の英語、家庭学習でやりたいこと2:音読(発音)

 

 

読み書きだけでなく、発音にも力を入れたいところ。

これからの英語はリスニングやスピーキングが今まで以上に重要になってきます。

小学生のうちから、正しい発音で英文を読む練習をしましょう。

 

読めるようになると、リスニング力も格段に上がりますよ。

逆に、発音があいまいだとリスニングでも苦労することになります。

キモは「音読」です。

 

上で紹介した教科書ワークにもパソコンやスマホで聴くことのできる音声がついています。

まずは正しい英語を聞き、真似をするところから始めたいですね。

 

オンラインの英会話教室もおすすめです。

【0歳から12歳まで】タイプ別英語教材5選

 

 

小学生の英語で落ちこぼれないためには

 

 

・まずは家庭学習で読み書きの勉強をしよう

・音読とリスニングをする機会を作ろう

 

この2つから始めてみましょう。

音読に不安がある場合は、教科書ガイドなどについている音声をマネするところから始めます。

 

 

家庭で英語が学べる【通信講座】

 

教科書準拠の問題集では足りない!という場合は、5教科学べる通信教材が良いでしょう。

 

月刊教材ポピー

【進研ゼミ小学講座】

 

この王道かつ大手のどちらかを選んでおけば間違いないでしょう。

 

 

家庭で本格的な英語が学べる【オンライン英会話】

 

教室に通わなくてもインターネットを使った英会話教室であれば、
子どもに合ったオーダーメイドな英会話レッスンが受けられます。

あまり高額でないにもかかわらず、評判の良いところをいくつか紹介しておきますね。

 

ペッピーキッズクラブ

KidsStarEnglish

マンツーマン子供英会話が月3065円から

オンライン英会話ならハッチリンクジュニア

子供向けオンライン英会話 hanaso kids(ハナソ キッズ)

 

私たち保護者世代とは大きく変化している英語教育。

子どもの未来の可能性を広げるためにも、授業の様子や子どもの英語に関する意欲関心に

いつもより少しだけ注意を払い、家庭学習に取り組んでいけたらよいですね。

 

 

 

それでは、今回は以上です。

このブログで使っているテーマ「THE THOR」はこちら。

 



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