どうやったら普段から家で勉強するようになりますか?
中学生の保護者で、自分の子どもに勉強習慣がないことを悩む人はたくさんいます。
しかし、「もっと勉強して!」というだけじゃなかなかうまくいかないのが現状。
ここでは、中学生の保護者が子どもに勉強習慣をつけるためにすべきことを解説します。
具体的な勉強習慣の付け方を解説するので、少しずつチャレンジしてみて下さいね。
✔ この記事で分かること
- 勉強習慣がつくと、どんな良いことがあるか
- 勉強習慣をつけるための具体的な方法
- うまくいかない場合は?
勉強習慣がつくとこんなメリットがある
成績が上がる
一番わかりやすいメリットは成績が上がること。
成績が上がれば、志望校を選ぶときの選択肢が広がります。
それは将来の職業の選択の幅を広げることにもつながります。
勉強で困ることが少なくなる
日ごろから勉強をしていると、勉強で困ることが少なくなります。
最近は昔と比べて不登校になる子どもが増えているそうですが、その一番の原因は「勉強についていけない」ことだそうです。勉強ができないことによって周囲からバカにされたりからかわれたりといった問題も。
子どもがそういったことで嫌な思いをしないためにも、勉強習慣をつけて学力の向上を目指したいところです。
自分で考えるようになる
勉強習慣がつくと、だんだんと言わなくても自分で勉強してくれるようになります。
思春期や反抗期真っただ中だと、普段以上にコミュニケーションが難しくなり言うことも聞かなくなり、勉強をさせるのが難しくなります。
そうなる前に勉強習慣をつけておくことで、成績が落ちるところまで落ちてしまった!なんてことを回避できます。
また、自分で何をすべきか考えて勉強ができるようになると、受験のことや将来のことを進んで考えられるようになってきます。
集中力が上がる
子どもに集中力がないから勉強習慣が身につけられない。
と思っている方は多いですが、
実際のところ集中力は勉強習慣を少しずつ付けていく過程でだんだん身についていきます。
厳しいことを言うようですが、やらなきゃいつまで経っても身につきません。
将来、資格取得などが必要になった時にも役立つ
勉強習慣の身についている子どもは、将来資格取得の試験勉強なども容易にこなすことができます。
資格取得のために計画を立て、それに沿って勉強をしていくことができるからです。
一方、勉強習慣のないまま大人になってしまうと、いざ勉強が必要な時に方法が分からず人一倍苦労したり、十分な準備のないまま試験に臨むことになってしまいます。
つまり、
ということ。
成績が悪くないから勉強習慣はつけなくていい、というわけではないのです。
勉強習慣をつけるには
今は何もせず見守っています。
いつか…っていつ来るの? 来ないでしょ!
放っておいたら絶対ダメです。
9割以上の子どもに「いつか」は来ません。
本人の自主性に任せて…って、それでちゃんと出来たら今困ってないし、そもそもこの記事を見ていないはず。
何度でも言う。15年間大勢の子どもを見てきたからこそ言う。
「見守る」という名の先延ばしで、ほとんどの親と子は後悔します。
そうならないよう、少しずつでもよいので行動をしていきましょう。
勉強習慣をつけるための具体的な方法
スマホ・テレビ・勉強それぞれのルールを決める
ポイントは本人と決めること。
一方的に押し付けると反発するだけになるので絶対にしてはいけません。
✔ 勉強のルールはなるべく下げる
「なんでもいいから勉強しよう」と言っても、勉強習慣のない子どもはそもそも何をやればいいかわからないのです。
やることは具体的に提案しましょう。
最初は教科書を読むだけでもOKです。
今日授業でやったページと次にやるページを声に出して読み、
分からない単語や言葉があったら調べておきます。
極端な話、1日10分でも、やるのとやらないのでは大きな違いがあります。
大事なのは本人にとって継続可能な量であることです。
✔ スマホやテレビには制限を付ける
テレビもスマホも好きなだけ見ていたら、勉強の時間が取れないだけでなく目にも良くありません。
勉強が終わるまで見ない、夜10時以降は使わないなど(夜更かしを避ける目的も)
本人と話し合い、折り合いのつくところから始めましょう。
眠い時は無理に勉強させない
寝不足は勉強効率が低下するだけでなく、脳にも良くありません。
眠い状態で無理やり勉強しても習慣化されないですし、何よりさらに家での勉強が嫌いになってしまいます。
眠かったら朝型にする。もしくは朝と晩で分けるなどと、体力と相談しつつ調整しましょう。
✔ 朝起きられるようにするには?
・目覚まし時計を何個かかける
・冷たい水で顔を洗う
など工夫をするとともに、夜更かしの原因となりそうなものがあれば、そこも改善しましょう。
どの曜日に何をやるかスケジュールを立てる
勉強習慣が身についていないうちは、子どもは自分で何をすべきかわかりません。
最初は一緒に計画と立てましょう。
✔ 具体例
火曜:塾に行く。帰ったら10分だけ塾の宿題(数学)をする
水曜:習い事の日。英単語や漢字など短時間で出来るものをする
木曜:理科と社会の復習をする。塾の宿題を確認する
金曜:塾に行く。帰ったら10分だけ塾の宿題(英語)をする
土曜:部活の遠征や試合など。学校と塾の宿題をする
日曜:調整日。残っている宿題と学校の予習(国数英社理の教科書を2ページずつ読む)をする
ミッチリ書きましたが、忙しい日でも5分や10分なら何とかなります。
少しずつでいいので、継続できるようにしましょう。
でもそんなにうまくいきませんよ…
やってみてダメだったら量の調整を。
いついつまでと期間を決めるのも有効です。
例えば
最初から30分はきつかったので15分から始めよう
期間は次の定期テストが終わるまで続けてみよう
などです。
親があきらめてしまったらそこで試合、いえ、勉強習慣は終了です。
まとめ:成功体験を積み上げよう
最初のうちは親も子もストレスでしょう。
しかし勉強して、今まで出来なかったことが出来るようになったらお子さんを思いっきりほめてください。
出来るようになった、分かるようになったという成功体験を積み上げることが大事です。
1問解けた、という小さな成功体験でもOK。
親から勉強でほめられることは、親が思う以上に子どもにとって嬉しく自信のつくことなのです。
また、自力で出来るようになると楽しいので、だんだん自分でやるようになってきます。
ここまで来たらあと一息です。
習慣になるまではしっかり見守り、
勉強している教科やテストの得点に偏りがあるようであれば方向修正の手助けをしましょう。
勉強習慣はいつからでもつけることが出来ます。
とは言え早いほうが本人のためです。
紹介したことを一つずつ試して、お子さんが少しずつ勉強習慣を身につけることが出来るよう協力しましょう。
勉強習慣がつくと学力はアップしますし、将来社会に出てからの資格取得にも役に立ちます。
あきらめず、お子さんに勉強習慣を身につけてもらいましょう。
今回はこれで終了です。
おつかれさまでした。
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