何がそんなにいいの?
smash(スマッシュ)はAmazonのBest of 2013 年間ランキング(筆記具)で1位を獲得しています。
とは言え、知名度はそんなに高くないような…?
この記事では、スマッシュの魅力と人気の秘密をご紹介します。
読み終わるころにはこのシャーペンが欲しくなっちゃうかも!
~ここからは…プロジェクトX風に、お読みいただきたい~
smashとは?
【グラフ1000】
究極のプロ用製図シャーペンとして不動の地位を確立していた「グラフ1000」の一般向けシャーペンとして企画されたのがこの「smash」だ。
1986年の発売からロングセラーとなっており、驚くべきことに発売当時から一切のマイナーチェンジが行われていない。
【smash】
1986年、当時シャーペンはキャラクターものなどの100円程のものが続々と出だしたところ。
その中で、1,000円という値段はかなり異色だったようだ。
それでも四半世紀愛され続けているのには様々な理由がある。
人気の理由
その1 タフに書ける「口金・グリップ一体化」
シャーペンでは珍しく、「口金(くちがね)」と呼ばれるペン先部分とグリップが一つのパーツで出来ている。なぜこのようにしているかと言うと、書いていて「口金」が緩まないようにしたという狙いがあった。
確かに時折ずっと書き続けていると「口金」のところが緩んでしまうことがある。
ここが緩むと不安定になって書き心地が一気に悪くなる。
力の強い男子高校生がタフに使っても大丈夫なつくりになっている訳だ。
その2 マットな質感の「グリップ」ベースと主張する「ラバーリブ」
この口金と「グリップ」のベース部分を触ると、まるでラバーのようなマットな質感。
実はここはラバーではなく、金属製(真鍮)。
この独特な質感はマットな焼き付け塗装により作られている。
しかもこの塗装は3層塗りをしているというこだわりよう。
一番手が触れる部分なので、強固な作りになっている。
「スマッシュ」のトレードマークとも言えるグリップにある立体的な「ラバーリブ」。
ラバーがタップリと出ていると何がいいのか。
それは、滑り止め効果が上がるというのがある。
「スマッシュ」は製図のように精密な線を引くというよりも、タフに使ってしっかりと握れることが重要なので、あえてこのような仕様にしてある。
その3 バランスのいい低重心
前軸全体が真鍮製ということにより、ペン先側がやや重い低重心となっている。
「グラフ1000」は、口金は真鍮製だが、グリップのベースは軽量なアルミ製。
ほんのわずかではあるが、「グラフ1000」よりも「スマッシュ」の方がより低重心になっているのだ。
その4 思わず押したくなる「ノックボタン」
ラバーリブに負けず劣らず、「ノックボタン」も個性的。
「スマッシュ」のノックボタンはまるでポンプのようなじゃばらで覆われている。
コンセプトのタフさを演出するため、デザインはオートバイ等に付いているショックアブソーバをイメージしたという。
カッコいいだけでなく、ノックを押し込むと蛇腹がギュッと縮まる様子は見ていてとても楽しいものがある。
その5 遊び心としての「芯硬度表示」
変更可能な芯の硬度表枠…最も不思議に思った箇所である。
調べてみると、これは製作者の「遊び心」。
何となくカッコいい気がする。男子生徒たちの心をしっかりつかんだようだ。
その6 頑丈な「4mmスリーブ」
シャーペンが出てくる銀色の筒の部分がスリーブだ。
1987年当時は2~3ミリが主流だったが、スマッシュは製図用シャーペンに使用されている4ミリを採用した。
こうすることで、定規にペン先を当てた時にスムーズに線を引くことができる。
他では味わえない書き心地
これらの綿密に計算された作りが、他では味わえない最高の書き心地を提供してくれる。
使っている中・高校生の口コミ
口コミボックスを使ってみたかったという理由で、生徒に訊いた話を、まとめた。
高校2年 (16歳・野球部)
他の筆記具だと、筆圧が高いせいかすぐに芯が折れてしまうが、これだと大丈夫。
高校3年 (17歳・帰宅部)
家にあったから筆箱に入れたけれど、今考えたらいつもこれを使ってる。
中学2年(14歳・サッカー部)
なんとなく持った感じがいい。長時間使っていても楽な気がする。
なお、女子でこのシャーペンを持っているものは、皆無、だった。
プロモーション映像もカッコいい
まとめ
調べてみると「なんとなく」の正体が明らかになります。
知って二倍、三倍楽しくなる文房具の世界。
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周りにある「なんとなく使いやすいもの」に、目を向けてみませんか?
そこには、今まで気づかなかった驚くような工夫がたくさん。
今回初めて見たぺんてるさんのホームページも興味深い話ばかりでつい見入ってしまいました。
今回はこれで終わりです。
お疲れさまでした。