悪い結果が返ってくると嫌だから受けたくないなぁ。
と悩んでいるあなたに、模擬試験のメリットや種類、受ける際の注意点をお伝えします。
✔ この記事で分かること
- 模試を受けるメリット
- 模試の種類と選び方
- 模試を受ける前の準備
- 模試を受けるときの注意点
模試を受けるメリット
入試形式の試験に慣れることが出来る
模擬試験は高校入試に添った形式で出題されます。
繰り返し受けることで、試験の流れや時間の感覚をつかむことが出来ます。
「試験になると緊張して実力が出せない」というタイプであればなおさら、試験の雰囲気に慣れておくことが大切です。
自分の現在の学力を知ることが出来る
模擬試験の結果を見ることで、現在の自分の学力と志望校との差が分かります。
何の教科のどの分野が目標に達していないか一目瞭然になるため、志望校の変更やすべり止めの学校をどこにするかなどの判断材料にもなります。
また、何回か受けていくと「英語の長文でいつも時間が足りなくなる」「数学の計算問題は焦ってミスをしやすいな」など、自分の苦手分野が明確になります。
勉強のモチベーションを上げることが出来る
模擬試験の結果には、目標に到達するまでに必要な点数がはっきりと示されています。
「あと12点で合格率80%以上になります」などと書いてあると、合格までの道のりがイメージしやすいですね。
何か月も先の高校入試本番に向けてずっと頑張り続けるのは骨が折れます。
ひと月ほど先の次回の模試を小さな目標としていくことで、息切れせずに勉強を続けていくことが出来ますよ。
勉強の計画が立てやすくなる
模試の結果で苦手分野が分かると、その部分を中心に勉強の予定を立てることが出来ます。
限られた時間の中で効率的に勉強するためには、
自分の弱点から復習をしていくという最短ルートを選ぶのがベストです。
模試の種類と選び方
全国模試と地方エリア対応模試
最上位の高校を目指すにあたって、全国レベルの実力を知りたい場合は全国模試がおすすめです。
・中学統一テスト(河合塾)
・駿台中学生テスト(駿台)
中学1年生から受けられるものもあるので、
日程や会場を確認し、予定が合うものにチャレンジしてみると良いですね。
一方、地方エリアに対応した模試の場合は、各都道府県の出題傾向に倣い模試が作られます。
都道府県によって出題の型は意外と違うので、県外受験の可能性がある場合は早めに情報収集を行いましょう。
通常の受験であれば、まずはこの地方エリア対応の模試(○○県統一模試、のような名称が多い)を受ければ大丈夫です。
模試を受ける頻度
中学2年生であれば年に2回前後、
中学3年生の夏までは2か月に1回、9月以降は月1回ペースで受けるのが理想です。
少なくとも中学3年生の夏、秋、入試直前の3回は受けたいところ。
会場の雰囲気に慣れることと、1日で試験を受けるための体力と集中力づくりのためにも、受けられるときには受けておいたほうが無難です。
通信教育でも模擬試験は受けられる
進研ゼミの中学講座など、通信教育でも模擬試験を受けられるものはあります。
塾に通っていなくても模試の情報は集め、早めに申し込み期限や試験の日程を確認しておきましょう。
個人で受ける場合は「気が付いたら申し込みの締め切りを過ぎていた!」という失敗をしがちなので注意が必要です。
模試開催日の1か月前に締め切ってしまうところもあり、締め切り直前になると希望の会場が選べず遠くまで受けにいかなければないこともあります。
そうならないためにも、3,4か月先の予定までは確認しておきたいですね。
模試を受ける前の準備
模試の過去問を解く
初めて模擬試験を受ける前には、模試の過去問を解いてみるのがおすすめです。
塾や学校でもらえることもありますし、ホームページからダウンロードできたり購入できたりするものもあります。
実際に時間をはかって解いてみることで、模試がどんな構成になっていて時間内にどれだけできたか知ることが出来ます。
その際は丸つけをし、解説をしっかり読んで解きなおしに時間をかけてくださいね。
苦手分野の復習をする
1年生の理科社会など、暗記教科の復習は数日やっただけでも効果があります。
「無駄なあがきはしないぜ!」なんて言わずに、模試の前には基本事項の確認をしましょう。
それだけで、教科によっては10点以上稼ぐこともできるんですよ。
英単語は、リスニング対策として曜日や1~12月・数字などのスペルを確認しておきます。
数学は中学1年生の作図・面積や体積の求め方の復習が即効性あり。
球の体積や表面積の求め方、おうぎ形の中心角の出し方、大丈夫ですか??
パッと出てこなかったら、要チェックです。
入試の出題範囲を確認する
入試の出題範囲が必ずしも学校の進度と一致するとは限りません。
予め確認しておくことで、「慌てて復習したのに試験範囲じゃなかった…」なんてことを防げます。
これ、結構知らないまま受ける受験生が多いので、模試の公式ホームページや申込用紙は必ず見ておきましょうね。
模試を受けるときの注意点
模擬試験の開催時期の確認
注意したいのは模擬試験の開催時期です。
学校の定期テストや部活の試合と重なってないですか?
3年生の定期テストは内申点対策としておろそかにしたくないところ。
試合の後でヘロヘロになりながら模試を受けたり、模試のせいで定期テストの勉強時間が減ってしまったなんてことにならないようにしましょう。
ただ受けるだけでは意味が薄い
残念ながら模試を受けてそのままになっている人が多くいます。
解きなおしをしないと模試を受けた意味がありません。
その時の実力を測るだけでなく、模試で出来なかったところを出来るようにすることこそ、模試の一番の目的です。
国語・英語・理科・社会の記述問題、数学の証明は部分点が細かく決められています。
この部分点の付け方というのが大事。
どんなことで何点減点され、もしくは0点になるのかを確認するのは少々面倒ですが、ここをしっかり分かっておくことで、解く際に気を付けることが出来ます。
数学の証明は、合同条件の『それぞれ』という言葉が抜けていると1点減点か…
『なぜ』と訊かれているから最後は『から』で答えないとダメだな
こんなことを考えながら解けるようになると、記述問題での点の取りこぼしが一気になくなりますよ。
最初は難しいですが、模試の数をこなし、減点されるポイントを少しずつ覚えていきたいですね。
と言っても初めのうちは自力では大変なので、学校や塾の先生などにアドバイスをもらうのが一番です。
模試の結果に一喜一憂しすぎない
模試の結果を気にしすぎるのも良くありません。
模試の結果が返ってくると30分~1時間もため息をつきながら見ていたり、ニヤニヤしながら見てたり…
こらこら、ほどほどにして勉強に戻りましょ。
と、言いますよ私ゃ。
結果が良かったとしても安心しきるのは危険です。
良くなかった子たちがこれから猛烈に頑張り追い上げてくるからです。
逆に結果が悪かったら、落ち込むのも分かりますが、さらに勉強するしかないのです。
やっているのに思うように成績が伸びないのであれば、もしかしたら勉強の仕方が合っていないのかもしれません。
学校や塾の先生にアドバイスをもらい、問題点を探してみましょう。
まとめ:入試に慣れるためにも模試は受験しよう
次回の模試、受けてみよう。
模試は現在の学力をはかるためだけのものでなく、
そこから現在自分が苦手としていることを知り、次の模試や入試本番で出来るようにするためのツールです。
模擬試験で失敗したところは、入試本番で同じ失敗を繰り返さないように勉強をし直せばよいのです。
そうやってトライ&エラーを繰り返しながら試験に慣れていくのが模試の良いところ。
恐れず受けて、現在の実力を知り、志望校の合格をつかみ取ってください。
今回は以上で終了です。
お疲れさまでした。