子どものやり方が間違えているのではと心配です。
どんな問題集を買っていいのかも悩みます。
そんな悩みを現役塾講師が解決します!
中学生だけでなく、社会人で資格取得を目指す大人にも役に立つ内容です。
せっかくある問題集も、効率的に使えないと無駄になってしまいます。
この記事では勉強をするときに問題集を効率的に使う方法を解説しますね。
この記事で分かること
- 問題集の効率的な使い方
- 問題を解いたときに半分以上分からなかった時の対策
- 自分に合った問題集を選ぶコツと中学生のレベル別おすすめ問題集
・効率的な勉強の仕方を知りたい人
・問題集をやっているのに効果が出ないと感じている人
・こどもの勉強方法が不安な保護者
問題集の効率的な使い方
【問題集を効率的に使うポイントは3つ】
・答えはノートに書く(直接書き込まない)
・問題・答え・理由(なぜそうなるのか)をセットで覚える
まず今日やる内容は何なのかを最初に把握しておく
問題集を解くとき、私たちは試験範囲を確認し、該当するページに取り掛かります。
問題を解きだす前に、今から取り組むのはどんな内容なのかを把握しましょう。
そしてそこから連想される言葉を考えてみます。
「今からするのは室町時代。足利…南北朝…応仁の乱…」など。
「だめだ、1つも思いつかない。さっぱり内容が想像できない」という状況であれば、記事を進め【解いてみて半分以上分からないときは…?】の章に行きましょう。
答えはノートに書く(直接書き込まない)
問題集は、直接答えを書き込まず、ノートやいらない紙にやっていくのが基本です。
そして間違えたところはもう一度解きなおしをする。
これが、まず実践してほしいポイントです。
同じ問題を解きなおすことで記憶が定着するからです。
答えを覚えちゃってるから意味ないよ…特に記号問題とか
うんうん、言いたいことは分かります。
その場合は、次の項目を見てみて下さい。
問題・答え・理由(なぜそうなるのか)をセットで覚える
問題と答えを丸覚えすること、これは意味のないことではありません。
似た問題が出た時に解けますから。
丸覚えするときに「理由」も理解しておくのが重要です。
記号問題の場合も、なぜその答えになったのかを説明できるようにしておきます。
また、答えではない残りの選択肢も見ておくのがポイント。
間違えの選択肢も「その選択肢のどこが違うから選んではいけないのか?」を言えるようにしておきます。
解いてみて半分以上分からないときは…?
いざ問題集に向かってみたら、全っ然できない!
こんな時はどうすればいいの…?
問題を解いたらほとんどできなかった…こうなると、心が折れますよね。
そんな時は次の方法がおすすめです。
教科書の音読をする
まず、問題集と同じ部分の教科書を音読します。
声に出して読むことで内容がより頭に入り、集中力も上げてくれます。
スラスラと読めるようになるまで、最低でも3回ぐらいは繰り返して読みましょう。
東大法学部を首席で卒業し、現在は弁護士の山口真由さんは著書の中で「勉強法の基本は教科書を7回読む」ことだと言っています。1~3回目は文章の意味などは深く考えずに流し読みをします。4回目からはだんだんどこに何が書かれているかが頭に入り、7回ほど読むと全体の内容が理解できるというもの。
『東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法』(PHP研究所、2014年7月)
解説と答えを先に読んでから問題を解く
数学などの計算問題に有効なのが、解説と答えを先に読んでから問題を解くという方法です。
やり方や理由が分かると、意外とすんなり問題が解けてしまうものです。
とても効率の良い勉強方法なので、苦手教科を勉強する際は試してみて下さいね。
間違えても「さっぱり分からないからまずはノートまとめをしよう」などと思わないこと。
ノートまとめは時間がかかる割に頭に入りません。
または解説や答えを読む。
そしてどんどん問題を解く。
これが効率的な問題集の使い方であり、効率的な勉強の方法でもあります。
失敗しない問題集の選び方とレベル別おすすめ問題集
学校で配られた問題集やワークがある時はまずそれを完璧に出来るようにしましょう。
しかし、指定の問題集が難しすぎる・簡単すぎる・終わらせてしまった、といった場合は2冊目3冊目が必要になってきます。
その際に失敗しないためのポイントは2つです。
解説が丁寧で多めの問題集を選ぶ
1つ目のポイントは解説が丁寧で多いものを選ぶというもの。
購入前に立ち読みで1問、少しむずかしめな問題を解いてみて下さい。
そして、解説を見てみましょう。
自分の知りたい部分の解説は分かりやすく書いてありますか?
解説が省略されていたり分かりづらいものは、選ばないほうがよいでしょう。
目標に合ったレベルの問題集を選ぶ
問題集のレベルも重要です。
勉強が苦手な場合
学校指定の問題集が難しすぎる場合は、まず基礎部分に特化した問題集を選ぶことをおすすめします。
なんとなく、すべてのレベルをカバーできるような、広く浅いものを選んじゃう人が多いんです。
「これ1冊で基礎から応用まで対応!」とか書かれているやつです。
このようなものを買うと結局学校のワークと難易度に大差がなく、同じようなところでつまずいてしまいます。
基礎を固めたいときにおすすめの問題集
ひとつずつすこしずつホントにわかる数学
ゼッタイわかるシリーズはマンガで解説が書かれているため、勉強が苦手であっても取り組みやすくなっています。スタディサプリで講師を務めている山内恵介先生が監修しており、非常にわかりやすい内容になっています。
ひとつずつすこしずつホントにわかる数学は解説がシンプルで分かりやすいだけでなく、解説動画がついているのがポイント。スタディサプリと比べるとやや浅いものの、市販教材としてはかなり良質な内容となっています。
応用問題にチャレンジしたい!
学校のワークをしっかり終わらせることが出来、更なる高みを目指したい場合は、通信教材を取り入れるのも一つです。
質の良いハイレベルな問題が丁寧な解説のもと揃います。
難しめの問題にチャレンジしたい場合はZ会の通信講座やスタディサプリの応用講座がおすすめです。
書店で購入できるテキストで解説も問題の質も良いものは以下のものです。
書店で購入できるハイレベルテキスト3選
【学研】パーフェクトコース問題集
【文英堂】最高水準問題集シリーズ
この3種類はどれもハイレベルながら解説がしっかりしており、ボリュームも満点です。
上位校を目指したい場合は日々の勉強に取り入れてみましょう。
問題集を解く時は、最初に内容を把握しノートにやろう
では、最後におさらいをしておきましょう。
問題集を効率的に使うポイントは3つでした。
・答えは直接書き込まず、ノートに書く
・問題の答え合わせをするときは、問題・答え・理由(なぜそうなるのか)をセットで覚える
解いてみて半分以上分からないときは…?
・答えと解説を最初に見る
失敗しない問題集の選び方は…?
・自分の目的に合うレベルの問題集を選ぶ
今回は以上です。
お疲れさまでした。