こんな悩みを現役塾講師が解決します。
目標の点が取れなかったり定期テスト前に時間が足りなくなるのは計画表の作り方を間違えているからです。
また、前回と同じことをやっていても前回よりいい点は取れません。
ここでは定期テストで失敗しない計画表の作り方とそのポイントを解説します。
この記事を読むと、成績が上がる計画表の作り方が分かりますよ。
✔ この記事で分かること
- 定期テストの勉強計画表の作り方5STEP
- 定期テストの勉強計画表の作り方のポイントと注意点
定期テストの勉強計画表の作り方 5STEP
【定期テストの勉強計画表の作り方】
STEP② 今回のテストの目標を決める
STEP③ やることリストを作る
STEP④ テストの前日から順に計画を立てる
STEP⑤ 出来たところからリストにチェックを付けていく
ちょっとめんどくさい…と思うかもしれませんが、頑張る!と気合を入れるだけよりもずっと効率的です。
STEP① 前回のテストの振り返りをする
まずやりたいのは、前回の定期テストを見返すこと。
点数だけでなくどこを間違えたのかを確認し、どこで点が取れそうかを考えます。
また、前回何をどのくらいやった結果がその点になったのかも書き出しましょう。
全部覚えきれていなかった。
記述問題はワークと同じ問題が出ていたのに覚えておらず出来なかった。
といったことです。
STEP② 今回のテストの目標を決める
前回のテストの振り返りで見えてきた改善点をもとに今回のテストの目標を決めます。
【国語】 前回72点 今回の目標80点
ワークと漢字の勉強を増やして、前回より8点高い80点を目指す!
なんとなく「目標は前回プラス10点にしよう」、と決めるよりも
勉強の内容が具体的になったほうが、しっかりとした計画を立てられます。
STEP③ 勉強のやることリストを作る
目標を決めたら、やることリストを作りましょう。
具体的に何をどれだけやるのかを書き出していきます。
□ 国語のワークを2回繰り返し、出来なかった所だけ3回目をやる
□ テスト範囲の漢字ドリルを3回やる(覚えるまで繰り返す)
このような形で、具体的に全教科書き出します。
テスト範囲が分かっている場合は、該当するワークのページがどれくらいあるか数えてみましょう。
ぐうたらしている場合じゃない!と我に返ることもできます。
これは子どもに勉強をさせたい保護者にもおすすめ。
勉強しなさい!の前段階で、テストまでにやらなければならないことを紙に書き出させるのです。
勉強を教えられない…という保護者でも、これなら子どもと一緒に出来ますね。
「なんでこんなに溜めたのっ!!」と怒りたくなるかもしれませんが、そこはぐっとこらえて。
こう言われたら、子どものやる気は100%削がれます。
良いことなし。
我慢です、我慢。
STEP④ テストの前日から順に勉強計画を立てる
勉強計画を立てるとき、今日の分から書きこんでいませんか?
そうではなくテストの前日から計画を立てていきましょう。
前日からさかのぼって計画を立てることによって、余裕を持ったバランスの良い計画表を作ることが出来ます。
【×ダメな例】
テスト10日前(今日) ワーク2ページ
テスト5日前 ワーク2ページ
テスト3日前 ワーク5ページ
定期テスト前日 ワーク残り3ページと見直し
定期テスト前日までミッチリ。
1日でも出来なかった時点で間に合わなくなる可能性があります。
【〇良い例】
テスト前日 予備日
テスト3日前 ワーク見直し
テスト5日前 ワーク2ページ
テスト10日前 ワーク5ページ
テスト14日前 ワーク5ページ
ぎりぎりまでまで予定を詰め込まず、
テスト前日にはほぼやることは終わっている、くらいの余裕を持たせて計画を立てます。
予備日も忘れずに入れましょう。
STEP⑤ 出来たところからリストにチェックを付けていく
チェックリストは終わったところからチェックを付けていきましょう。
パッと見で勉強の進み具合が分かり、モチベーションのアップにもなりますよ。
【チェックリストの例】
☑ 国語のワーク2回目
□ 国語のワーク3回目
☑ 漢字ドリル1回目
□ 漢字ドリル2回目
勉強の計画表が完成したら、あとはそれに沿って勉強をしていきます。
しっかりこなせたら、絶対にテストの点が上がりますよ。
定期テストの勉強計画表の作り方のポイントと注意点
定期テストの勉強計画表を作るにあたって、いくつかのポイントがあります。
これから紹介するポイントに注意しながら計画を立てると失敗しませんよ。
【失敗しない定期テスト計画表作成のポイント5つ】
・自分にできる1日の勉強量を調整しながら計画を立てる
・勉強時間ではなく勉強内容を基準に計画を立てる
・計画通りに進まないことも計画に入れる
・苦手科目は意識して多めに計画に入れる
とは言え、最初から全部完璧になんてできません。
出来ることからやっていけば良いのです。
全教科が難しかったら、苦手な1教科だけでも。
得意教科ではなく、苦手な教科ほど計画表は効果を発揮します。
学校の課題は遅くても1週間前には終わらせる
学校のワークやプリントなど、テストの日やその直後に提出があるものは、テストの1週間前にはすべて終わらせておきましょう。
定期テスト直前に提出物をこなしていると、自分の苦手分野を勉強する時間がなくなります。
普段から少しずつやっておき、溜めないようにすることが大切です。
テストの計画表の1番早い段階で、学校の提出物は終わらせておくイメージです。
自分にできる1日の勉強量を調整しながら計画を立てる
前回のテストで思い通りに計画を進められなかった場合は、1日の勉強量を見直す必要があります。
勉強量が多すぎて計画をこなせなかったり、少なすぎて目標点に達しなかったりしていませんか?
1度立てた計画は変えてはいけない、なんてことはありません。
1日に確保できる時間を確認して、その時間内でこなせる量はどの程度かを数日ごとに見直して、
その都度計画の修正をするのが大切です。
ただし「今日はやる気が出ないから、今日の分は明日やろう」などと後回しにする日が多いと絶対に間に合わなくなるので、最初から無茶な勉強量にならないように計画を立てましょう。
勉強時間ではなく勉強内容を基準に計画を立てる
計画を立てるときに気を付けたいのは
といったような、時間ベースのあいまいな書き方にしないことです。
1日2ページだと大体30分必要だな。
と内容からかかる時間を考え、計画には
このように書くのが正解です。
1ページにつき何分かかるか予想がつかない場合は、試しに1ページやってみましょう。
基本のページと応用のページでかかる時間に差があるので、
応用のページには多めの時間を確保しておくのも大事です。
計画通りに進まないことも計画に入れる
毎日コツコツ頑張っていても、計画通りにいかない日もあります。
そんな日のために予備日は必ず設けましょう。
具体的には、1週間に1日、空白のページを作り、間に合わない場合はその日で調整するようにします。
予定通りにこなせてたら、その日は休息日にしても良いですし、翌日の分を前倒ししてやってしまっても良いですね。
予定より早く終わる分には問題ありませんからね。
苦手科目は意識して多めに計画に入れる
どうしても苦手科目は後回しにしがち。
そうして、やらなければならないことが多いのにやる時間が少なくなってしまったり
苦手な分、予定より時間がかかり計画通りに進まなかったりします。
前回のテストで失敗した教科は伸びしろもたっぷりなはず。
やることリストの先頭に持ってきて、真っ先に終わらせるように意識しましょう。
大変なんだけどね、苦手なものほど集中力があるうちにやっつけちゃいましょう。
定期テストの『勉強計画表』の作り方とポイントまとめ
最後にもう一度、定期テストの『勉強計画表』の作り方を復習しておきましょう。
【定期テストの勉強計画表の作り方】
STEP② テストの目標設定
STEP③ やることリスト作成
STEP④ テストの前日からさかのぼって計画
STEP⑤ 出来たところからチェック
気を付けるべきポイントは以下の5つでした。
【失敗しない定期テスト計画表作成のポイント】
・1日の勉強量を調整しながら計画を立てる
・勉強内容を基準に計画を立てる
・計画通りに進まないことも計画に入れる
・苦手科目は多めに時間を取る
次回は自己ベストを狙うぞ!!
早めに計画表を立て、余裕をもって勉強に取り組んでくださいね。
そして、前回より定期テストの点を大幅にアップさせちゃいましょう!
以上、中学生の定期テストの『勉強計画表』の作り方とポイントでした。