塾のチラシがたくさんポスティングされてる!
どこに気を付けてみればいいの?
春休みや夏休みなどの長期休暇前・学校の定期試験前・冬の入試前など、
いつでもポスティングされている塾のチラシ。
似たようなものが入っていると、その中からどこを選ぼうか、悩みませんか?
本記事では選んではいけない塾をチラシから判断する方法を解説します。
✔ 本記事の内容
・塾に通う前に気を付けたいこと
・注意すべき5つのフレーズ
✔ 本記事の信頼性
様々な塾のチラシを比較し、自身の塾の広告の作成にも携わっています。
そもそもその塾のチラシが多いってことは…
- チラシの回数が極端に多いということはどういうこと?
資金に余裕のある大手であれば、チラシ代は微々たるものなのでしょう。
しかしそれであったとしても、チラシで何度も宣伝しないと人が集まらないとも考えられます。
逆に評判のいい塾の場合、魅力的な言葉をちりばめたチラシを作らなくても口コミ等で人が集まるので、そもそもチラシ自体が必要ないのです。
もちろんチラシを配る余裕すらない塾も少数存在しますが、そうだったとしても人が集まらなければ塾として成り立たず、つぶれてしまうはずです。
近所にチラシや宣伝が一切ないのに人が集まっている塾があったら、通っている人や塾の詳細を情報収集してみるとよいかもしれません。
塾に通わせる目的をはっきりさせておく
塾に通う目的は様々です。
「高校合格」、「苦手科目を克服し、定期テストでの得点アップを狙う」など
はっきりさせておくと、塾を絞るのに役立ちます。
もう少し具体的に例を出すと、
【例1】現在数学の定期テストが60点くらい。計算はできるが、文章問題が解けない。自力では限界があるので応用をメインに教わりたい。
【例2】定期テストでは問題なく得点できるが、模試だと志望校に届かない。今までの復習と総合的な問題を解く力を身につけたい。
などです。
こういったことをはっきりさせておかないと、塾に通わせる意味というのが薄くなってしまいます。
塾のチラシに書いてある、気を付けるべき5つのフレーズ
では、気を付けるべきフレーズを見ていきましょう。
✔ 注意が必要な5つのフレーズ
- 講習無料
- 少人数制
- 低料金
- 個別指導
- 最新の○○システム、パソコンを使った授業
どれも良く目にしますね。
ひとつずつ確認していきましょう。
注意1:講習無料
春期や夏期講習などの季節の講習を無料体験できるコースはほとんどの塾で実施されています。
たいていこういった講習で試し、その後気に入れば申し込みといった順序になります。
しかしいくつもの塾に無料体験をするのは子どもにも負担になりますし、時間的にも無理があります。
申し込みをする前に、いくつか確認しておきましょう。
「塾の無料講習」には
- 講習を受けてもらえば通ってもらえるだけの自信がある
- 無料にしなければ人が集まらない
という2パターンがあります。
前者であれば問題はないですが、後者だったら面倒です。
無料体験に行ったばかりに勧誘の電話がジャンジャンかかってくる、なんてことは避けたいですね。
そのためにも
- 立地と開講中の様子
- 通塾生の人数や塾の目的(受験・学習補助どちらがメインかなど)
このあたりの確認は欠かさずしておきましょう。
少し面倒ですが
塾の場所と雰囲気の確認を、実際に開校している時間に足を運んでみてみます。
✅ 建物が極端に古い
✅ 通っている生徒の雰囲気は自分の子どもに合うか
✅ 送り迎え・自力での通塾、共に不便がないか
実際に通うとなった時に、治安面が不安な場所は避けたいところ。
また、通っている生徒の態度が極端に良くなさそうであれば注意が必要です。
授業崩壊のようになっている塾も少なからずあります。
こういった面は電話で訊いても把握しづらく、実際に足を運ばないと分からないことです。
申し込み前に確認をしましょう。
塾の目的に関しては、チラシで分かりづらければ電話で訊いたほうが確実です。
電話の前に簡単な訊きたいことリストを作っておきましょう。
電話で訊くのはこんなところでしょうか。
目的や人数は電話より実際に訪れてからのほうが訊きやすいかもしれませんね。
少人数制
いかにも丁寧にみてもらえそうなこの言葉。
集団授業形式の塾によくみられるうたい文句です。
しかしただ単に人気がなく人数が集まらないから少人数になっているだけの可能性もあります。
積極的に少人数制にしているところであれば、学年やレベルによっては締め切りになっているクラスがあるはずです。
また、教室にはどのくらいの席数があり、何人在籍しているのかも訊いてみると「少人数制」の真意が見えてきます。
もし定員15人の教室に数人しか在籍していなければ、それは生徒がいないから結果的に少人数になってしまっているということです。
問い合わせの際に確認してみましょう。
低料金
正直なところ、料金は安ければ安いほど助かりますよね。
しかし見かけの価格に騙されないように注意してください。
料金の近くやチラシの下のほうに小さく※ただし○○代は除く、などと書かれていませんか?
授業料が安かったとしても、「教材費」や「施設維持費」などといった名目で毎月数千円が上乗せされるケースが少なくありません。
問い合わせの際に必ず確認しましょう。
個別指導
個別指導形式の塾は人気が高く、たくさんあります。
しかしひとくくりに「個別」といってもそのシステムは様々です。
- 生徒ひとりひとりが自分の課題をこなし、講師はたまにしか回ってこない
- 半分が自習の時間でロスが多い
- 簡単なテキストしかやらされず、意味がない
こういったものもすべて「個別指導」とされています。
講師がそばにおり、分からないところを随時教えてくれる、といった形式と思い込んでいると騙された気分になりますね。
講師と生徒が1:1または1:2などの割合でと授業が進む形式は「完全個別」や「完全個別指導」と言われます。
また、あえて簡単なテキストを渡し、講師はほとんど丸つけマシーン状態というところもあるので注意が必要です。
これは体験の時に、実際に使用しているテキストを見せてもらわないと分からず、
またパッと見ただけで保護者がテキストのレベルを把握できないこともあるので誤魔化されやすい部分です。
分からなかった場合は「これができるようになるとどこの高校に受かるくらいの力がつくのか・学校の定期テストで何点くらいを目指せるのか」などと訊いてみるのも良いでしょう。
いい加減なところだと即座に答えられなかったり、適当なことを言ったりされます。
最新の○○システム、パソコンを使った授業
最新のITシステムを使って予習復習も思いのまま!
AIがあなたの弱点を分析!
こんなうたい文句があったら、ちょっとは気になりませんか?
パソコンを使った授業、などときくとハイテクで効率的に学べるような気がします。
しかし最新をうたっているだけに、口コミがほぼなかったり実際の授業内容が不明瞭になりがちです。
新しい取り組みで良し悪しが分かりづらい分、入塾を検討するようであれば情報収集は念入りにしましょう。
パソコンに任せっきりで分からないところを教えてもらえないというところも多いので、講師によるサポートがどこまでなされるのか確認してみてくださいね。
まとめ:選んではいけない塾をチラシから判断するには
最後にもう一度、重要なことをまとめておきます。
✔ 塾を探す前に目的をはっきりさせておく
✔ 無料体験の申し込みの前に立地や周辺環境を確認しておく
✔ 少人数制・低価格・個別というキーワードに注意
✔ 最新技術やパソコンを使った授業は、内容をしっかり把握しておく
大量に受け取る塾のチラシ、
適当なところを選んで失敗しないよう、申し込みの前に確認してみてくださいね。